外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習26-「指替え」とGメジャーおまけ

指替え

ケルト系の音楽で、よく同じ音を3連符で連打するのがありますね?あれは同じ1つの指でやっているのでしょうか?それとも複数の指で?今の時点では分かりません。*1 ともあれ、後者の場合や何らかの都合で、今まで練習した方法と違う指使いが後々必要になるかと思います。このように指を替えてボタンを押すことを「指替え」と言っておきます。

次の曲はすでにやった音階練習3ですが、これを1つ少ない番号の指を替え指に使う練習曲として使用します。つまり2の替わりに1を、3の替わりに2の指を使う練習です。これで、例えば2の列のボタンを2の指だけでなく1の指でも間違いなく押せるようになるのでは無いかと期待しています。

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指替え

この練習曲は他の音域、他の音階でも練習する必要があります。

gの位置の確認

私のコンサーティーナには4つのg(g3〜g6)があります。ポジションを移動しつつボタンの場所を確認します。1,3小節目は第2ポジションで、2,3小節目は第1ポジションで取ります。

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4つのg

前のcも加えて弾いてみます。

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全cとg

ポジション取りと同じようにオクターブでやってみます。

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gc-oct

オクラホマ・ミクサー

締めくくりに「オクラホマミクサー」(部分)を弾きます。1オクターブ高い音域でも弾くことができます。リズムがシャッフルであることに注意。この曲はマイナーの部分もありますが、それは今回はやりません。

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オクラホマミクサーG

ちょっと違いはありますが、動画のリンクを貼っておきます。キーは違います。


www.youtube.com

 

*1:これについては分かり次第ここに書き加えるつもりです。が、それまでは両方の方法で「あの」速さを目指して練習します。

イングリッシュコンサーティーナの練習25-Gメジャー高音域の音階と曲

例によってf#のまわりを練習しておきます。

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高f#周り

Gメジャースケール

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高G音階

もう時期を過ぎましたが勢いでやっておきます。

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高清しG

次の音階練習も色々な音域、音階でも練習します。蛇腹は色々な方法で返します。これら音階練習は指の訓練だけでなく即興演奏の素材ともなります。

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音階練習8G

 

イングリッシュコンサーティーナの練習24-Gメジャー高音域のボタン配置

高音域のGメジャーではg5-g6を基準にボタン位置を考えます。

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高g-g

この音域のf#は次の位置になります。

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高f-f#位置

f#のボタンは右手の人差し指(右1)で弾くことにします。*1 楽譜はオクターブ高い音を示す8がト音記号の上にあります。

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高f#1-2

高音域のGメジャースケールのボタン位置

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高Am7-GM7

右手の練習です。GM7と同じ音です。

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高GM7

左手の練習です。Am7と同じ音です。

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高Am7

両手です。

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高両手

中音域のf#のための練習曲です。ト音記号に8が無いことに注意。こちらも練習のためにあえてL3を左3で弾きます。

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中f#まみれ

高音域のf#のための練習です。

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高f#まみれ

 

*1:R,L1は中指で弾いても良いのですが、使用頻度と指の器用さから人差し指で弾くことにしようと思います。後に1列目を中指で弾かなければならない場合も出てきます。

イングリッシュコンサーティーナの練習23-Gメジャー中音域の音階

音階の下準備として F# 周りの練習をします。

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中f#3

中音域のGメジャースケール

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GMスケール

オクターブ高いきよしこの夜

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きよしこの夜G

時節柄特別に伴奏付きを作りました。最も単純と思われる伴奏ですが、予想通り極端に難しいです。やはりまだ私には早いということを確認できました*1。ポジションは左右別々にその場面に応じて変えることになりますし、小指が指掛けに触れる、人差し指がボタン列に触れるタイミングも多くありません。ボタン列と指も綺麗に対応させることは無理ですね。

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きよしこの夜G伴奏

上下のボタン(5度)を同時に押さえることが多いですが、これについては後でまとめて書くつもりです。

いきなりこんな譜面を渡されたらコンサーティーナを弾くこと自体諦めそうですが、このシリーズではなるべく無理なくこの段階(伴奏のある曲)までやれるように進めるつもりです。

*1:譜面を渡されて3日とか1週間とか練習すれば弾けるようにはなりますが、ここでやろうとしている方法ではありません。ほぼ初見で弾ける、または思いついたら弾けるというレベルを目指しています。

イングリッシュコンサーティーナの練習22-Gメジャー中音域のボタン配置

中音域のGメジャーはg4とg5をボタン位置の基準にします。cのボタンの真上ですね。ポジションは第1ポジションとしておきます。第2ポジションでも可能ですが覚えるために一応決めておきます。*1

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中g-g

この音域での f# の位置は下図の通り。左側です。

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中Dm-M

次の練習でボタン位置を確かめます。

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中f#1

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中f#2

中音域のGメジャースケール

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GM音階

例によって片手づつ練習します。

まず左手。構成音はg,b,d,f#でGM7と同じです。gとf#の距離は予想以上に遠いです。

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中GM71~3

右手は幹音しか出てこないので今まで通りですね。Am7と同じ構成音です。

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中Am7-1~3

両手でやってみると。

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中GM7-Am7

低音域 f# のために練習曲を一つ。中音域のf#は後のページでやります。R3のボタンは右2の方が弾きやすいですが、位置確認のためやそうはいかない時のためにあえて練習のために原則通り右3で弾きます。

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低-中f#まみれ

 

*1:前に決めたように私の場合高い方の音がf 5より上なので第1ポジションとします。

イングリッシュコンサーティーナの練習21-Gメジャー(ト長調)低音域

ここで1つ選択しなければならない問題があります。

ボタンを探る上で全てのキーでcのボタンを基準にするのか、あるいはキーの主音によって基準にするボタンを変えるのか。このブログでは後者を採ります。もしかすると絶対音感のある人は前者の方がやりやすいのかも知れませんが。

調の主音が決まる→ボタンがわかることで相対的に他の音階音のボタン位置もわかる、という方法を採りたいと思います。その意味でピアノよりギターの感覚に近いですが、イングリッシュコンサーティーナの場合、アイソモーフィックというほど同じ形にはなりません。

f#ボタン位置

まずは前のページと同様、第2ポジションで右2でg3を、左2でg4をそれぞれ確認します。

Gメジャーキーでは主音がg(ソ)になる以外に f が♯になります。イングリッシュコンサーティーナではこのボタンは f ボタンの真横、外側の列にあります。

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低Dm-M

f#のボタンは右3(薬指)で押さえます。このボタン位置を f と比較しながら覚えたいと思います。

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低f#1

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f#2

低音域Gメジャーボタン位置

(これは純粋に私自身の備忘録として書いておきます。以前cを境界として音域分けをしましたが、あるオクターブの最高音が含まれるその音域をそのオクターブの音域とします。今回はg4が最高音なのでこの音域を低音域と言います。)

使う音は右がソ、シ、レ、ファ#(GM7と同じ)左がラ、ド、ミ、ソ(Am7と同じ)です。

今後実音は英音名(アルファベット)を使い、階名は基本、移動ドのみで使います。階名の下線赤文字は派生音で外側のボタン列(R,Lの1,4)を示します。

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GM

右手の練習

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GMボタン

右手の練習は前ページのAm7と同じなので割愛します。

両手の練習

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GM両手

Gメジャースケール

音階を弾く前に f#まわりを練習をします。

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低f#3

小さい音符(g3、g4)を基準に音階を弾きます。

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GM音階

清しこの夜Gメジャー

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低G清しこの夜

薬指(右3)を鍛えるためにも音階練習6と7をやっておきます。冒頭だけ書いておきます。

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低G音階6,7



イングリッシュコンサーティーナの練習20-低音域2の音階と曲

低音域2のCメジャースケール

ソから始まるCメジャースケールの練習です。赤音符は左手です。カッコの音符は基準とするボタンです。

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低2音階

草競馬

次の楽譜はキーがCメジャーではなくGメジャーなので、音階としては f がシャープになるのですが、この曲には階名でシの音がないのでボタンはL、Rの2、3(幹音)だけで演奏できます。

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草競馬GM

音階練習

ここでちょっと脱線します。次の譜面は前にやった音階3です。

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中音階練習3

これに音を加えて装飾音型にします。ソを例にすると。

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装飾3

音階でやると。

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中音階練習6

加える音の順序を逆にすると次の形の修飾音型になります。

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中音階練習7

この形でも練習します。