フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は民P2から読み始ると良いでしょう。
偶数フレーズ
前項で「等しい長さの音が偶数個(2x)順次(となりの高さの音に)進行し、なおかつそれに続く解決音(+1)がオクターブ内にあれば、その解決音は開始音から上下奇数目の音程になります。そうでない箇所(ア〜オ)が奇数回フレーズ内にあると解決音は開始音の偶数目になることもあります」と書きました。
アは順次でなく跳躍進行している、イとウは同音を反復している、ウとエは音数が奇数、オはオクターブを超えた解決音によって開始音cの偶数目に解決しています。
アについては跳躍進行の目数によって解決音が奇数目か偶数目かが決まり、アのように跳躍が奇数目あれば解決音は偶数目となります。
民P2
ここでは偶数フレーズの例を考えます。民謡フレーズ2(民P2)と呼んでおきます。
ド、シ♭、ド、ソ、シ♭、ド、ミ♭、ファ、|ミ♭またはソ
第3と第4音の間が跳躍進行して3目になっています。
このフレーズでは開始音から2目、または4目に解決します。
民P2反
ド、ミ♭、ド、ファ、ミ♭、ド、シ♭、ソ、|シ♭またはファ
このフレーズでは開始音から下に2目、または下に4目に解決します。
練習曲
曲例です。
フレーズを倍の速さにしました。