外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

島田式における即興の技術-フレーズの変形

すでに反行形を紹介していますが、その他のフレーズのバリエーションを作る方法のいくつかを考えてみます。

最初の学習段階では1つ1つのフレーズに時間をかけて習熟する必要があるため、この項は飛ばしてもかまいません。これまでのフレーズを十分練習し、新たに作る必要がある、または作曲などのために参考にしてください。

まず、すでに提示した民P1を例に取ります。

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ア、原型を前半2小節と後半2小節に分け、前後を入れ替えます。反行形も同じ操作ができます。

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イ、原型の前半2拍と反行形の後半2拍をつなげます。また反行形の前半と原型の後半をつなげます。f:id:esrajs:20200412021818p:plain

以上2つのように順次進行で前半後半をつなげるなら、奇数偶数フレーズの性格は変わりません。

次は民P2を例にしてみます。

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ウ、2メで前半を2回繰り返してから全体を1回つなげます。

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偶数フレーズの特徴となる3メ跳躍が3回と奇数回なので、結局偶数フレーズであることは変わりません。

エ、次のバリエーションは最後1拍分を無くします。結果8分音符6個となって偶数フレーズであることは変わりません。4分の3拍子で使っても良いし、4拍子のまま1拍後ろにずらしても良いです。2拍後ろにずらして3連符にもできます。

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オ、民P2を2メで2つ続けます。

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そして1小節目の4拍目から8音のフレーズを作ります。やはり3メ跳躍が1カ所で偶数フレーズです。一応民P3としておきます。

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 このフレーズP3については別項を設けます。

バリエーションの曲例です。

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