外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習2-序

このシリーズ「コンサーティーナ練習の記録」は、コンサーティーナ初心者の私が独学で学び、練習する過程を記録するものです。

私は今まで色々な楽器を弾いてきましたが、なかでもコントラバスエスラジを20年以上弾いていました。その他、ピアノやタブラも先生に就いて勉強しました。そして現在は箏を習っています。

それである程度、どのように楽器を習得すればよいか、ということについては分かっているつもりです。それに加えてコンサーティーナは日本では演奏する人も教える人も少ないということを考え、独習することを選びました。

楽器を練習するということには、ざっくり分けて2つの方法があると思います。

一つは弾きたい曲がたくさんあり、難易度などは度外視してもただひたすら曲を弾くことで一曲一曲の完成度を上げてゆく方法。

もう一つは、頭にある音を楽器で自由に再現するため、ソルフェージュとテクニカルな練習を繰り返すことで基礎を磨き、オリジナルや即興演奏にも対応できるようになる方法です。

ピアノの学習に例えるなら、前者は曲集などを弾く、後者はハノンやツェルニーなどを弾くのに近いかと思います。割合は様々でも両方の方法をミックスして練習する人がほとんどでしょう。向き不向きがあると思いますが、このシリーズでは後者の方法について書いていくつもりです。私が前者の方法を採らないと言うことではなく、それについてはここに書く必要性が薄いと考えるからです。とはいえ、実際に弾くことが一番重要なことはかわりありません。要は「考えて弾く」の「考えて」の部分を書いていく、ということです。

効率的に習得できるよう独自に練習方法を考えて行くつもりなので、伝統的な方法とは違う場合も多々出てくるかと思います。日本ではコンサーティーナのこの手の情報が少ないために、この練習法を参考にされたいと言う奇特な方はその点をご承知おきください。