外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習6-ボタン位置の確認

前回までの、構え方手の置き方、ポジション、を踏まえた上で、曲を弾く前の準備運動として列とボタンの位置を確認していく練習をします。

右手

今回は片手づつからやります。まずは右手。

使う音は4つだけで、コードにするとCM7=ド、ミ、ソ、シになります。

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CM7

図の上が構えた時の楽器の前になります。

一番低い音(この例でド)を基準に考えると、斜め上は3度(ミ)、真上は5度(ソ)、斜め上の真上が7度(シ)になります。これは黄色い枠で囲ったR2,3でも左手L2,3でもそうなっています。

第1ポジションをとり、c5のドを確認し、ボタンを見ながら弾いてみます。蛇腹は一音づつ返します。

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CM7-1

この譜面では8---という記号を使って、出る音がオクターブ高いことを示していますが、ト音記号の上に8と書くことでも同じ意味になります。下の譜面はその例で、各ボタンの指使いは変わりません。

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CM7-2,3

左手

次は左手。コードで言うとDm7=レ、ファ、ラ、ドになります。

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Dm7-ボタン

一番高い音(この例でド)を基準に考えると、斜め下は下に3度(6度音ラのオクターブ下)、真下は下に5度(4度音ファのオクターブ下)、斜め下の真下が下に7度(2度音レのオクターブ下)になります。

左側もポジションを構えc6を確認してから、ボタンガン見で弾いてみます。蛇腹は一音づつ返します。

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Dm7-1

各ボタンの指使いは同じでもう2つ。

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Dm7-2,3

両手

左右のドに指を置いて確認してから、右手CM7と左手Dm7を交互に弾いてみます。

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CM7/Dm7

1小節目はCM7で2小節目がDm7です。各小節を弾き終えたら指は最後のボタンの場所に置いておきます。例えば1小節目を弾き終えたら指を離さず、繰り返しの後また1小節目を弾く時に7度下のドを探る基準にします。2小節目も同様に最後の音レに指を残しておき次の左手の出番でドを探す基準にします。この曲はなるべくボタン見ないようにして練習します。

この練習で中音域(C5~C6)でのCメジャースケールの全ての音が出てきました。

右手左手をまとめて、ドを中心に書くと次のような位置関係になります。

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ボタン配置

この図は列が逆になっても、つまり左右が逆でも成り立ちます。