外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習7-音階練習

音階練習

中音域のCメジャースケール(ハ長調音階)を弾きます。順次進行(2度進行)するためには左右交互に弾くことになります。また、少なくとも今の段階では直前に弾いた音の位置を覚えておく必要があります。

cメジャー・スケールの練習

譜例で黒音符は右手、赤音符は左手になります。

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cメジャー・スケール

・上行(1、2小節目)

1、まず第1ポジションのc5・c6を押さえオクターブの音を確認し、ボタン位置の基準にします。(楽譜の小さい音符)

2、1拍目、音階の最低音c5=ドを右3で弾きます。

3、2拍目、左3のc6の7度下のレを左2で弾きます。*1

4、右3ドの3度上(ななめ上)のミを弾きます。

5、左2レの3度上のファを弾きます。

6、それを繰り返します。

・下行(3、4小節目)

1、2小節目最後c6のボタンを押さえたままにし、3小節目で弾き直します。

2、2拍目bは右側低い基準音c5から7度(斜め上の真上)のボタンです。

3、3拍目、左側c6の斜め下がaです。

4、4拍目、右bの斜め下のgを弾きます。

5、それを繰り返します。

前半2小節を繰り返し、後半2小節も繰り返して弾くと3の上のドとレ、下行の下のドとシの7度の感覚が覚えやすいと思います。

この段階では列(R3など)の番号は指の番号と一致しますので、譜例では指番号は書いていません。

蛇腹は1音づつ返すことから、2音づつ返す練習もします。

cメジャーの音階練習2

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cメジャー・スケール2

同じ音を2度繰り返す音階練習です。

下のド(c5)の上に付いている四角の下が無いような記号は蛇腹を引っ張る記号です。レ(d5)の上についているvのような記号は蛇腹を押す(縮める)記号です。共にバイオリンなどの弦楽器の弓使いの記号を私が勝手に援用したものです。3拍目以降も同様に続けます。

蛇腹を操作する上で最も簡単な方法は1音符づつ蛇腹を返す方法ですが、上の練習曲のように同音を2音で返す場合では3種類の弾き方が考えられます。

1、ドドで蛇腹を2回断続的に引っ張ります。この時指は同音で押さえっぱなしです。

2、蛇腹は引っ張りっぱなしでドドと指を押さえ直します。ただこれを強く遅いテンポでやると蛇腹に負担がかかると思います。

3、1と2を同時にやる方法で、蛇腹を引っ張りつつ同時にボタンを押さえることを2度繰り返します。

上の音階練習を1の方法で、できるようになった後、3の方法で練習しようと思います。2の方法は練習曲がある程度早くできるようになった段階でやりです。テンポが速くなれば3の蛇腹の操作が追いつかないことと、蛇腹への負担も減ると思うので。

このような音階練習は今後いちいち書きませんが必要に応じキーや音域に対応させて練習します。例えばGマイナーの低音域でも音階練習2や3をやります。