低音域の最も低い音域をやります。これはソから始まっていますので、低音域1と一部重複しますがg3〜g4の音域を低音域2として練習します。
ポジションの手の形は低音域1と同じく第2ポジションですが、押さえるボタンはソです。
距離は遠いですが、右手にある最低音のソ(g3)もドを基準にして取ることができます。c4を基準に11度下のこのボタンは、7度下の真下(5度下)、または9度下の斜め下(3度下)で覚えておこうと思います。
しかし距離が遠すぎるため、この音はやはり独自に場所を覚えておくことも同時に必要だと思います。
左手は低音域1の低いドの5度上なので、ソ(g4)のボタンは真上にあるとわかります。
さらに詳しく片方づつやっていきます。
右手
g3~g4の音域では右手はソ、シ、レ、ファを担当します。コードで言えばG7の構成音です。
練習曲をやってみます。
左手
今度は左側のボタン配置です。こちらはラ、ド、ミ、ソの音でAm7と同じ構成音です。
あと2つ練習します。
両手
左右を合わせたものをやってみます。
これで低音域2、最低音ソ〜ソのオクターブの音が出揃いました。
和音
この「イングリッシュコンサーティーナの練習」シリーズではその最終目的が邦楽(日本音楽)での運用なので、あまり西洋のコードシステムには深入りしません。ですが時々に必要なことには軽く触れていくつもりです。
Cメジャー内のコードとして、CM7とDm7に加え、今回G7とAm7を見てきました。4和音*1としては4つのコードを見ただけですが、一番高い音か一番低い音を省くことで3和音*2とすれば、調の中のすべての和音(ダイアトニックコード)が出てきたことになります。
実線の矢印が一番高い音を省いてできた3和音。破線の矢印は一番低い音を省いてできた3和音です。
3和音でも同時に1つのコードを鳴らすのに1本の指で2つのボタンを押さえなくてはなりません。今は実際にこの練習はしません。
2台以上のコンサーティーナでの合奏で、1台を伴奏専門に使うという編曲なら良いのですが、今の段階で1台のコンサーティーナでコードの伴奏を伴う曲を練習するのは早いと考えていますので、実際の曲の練習は今はしません。