外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習33-同列の替え指

同じボタン列の別のボタンを続けて弾く場合、同じ指で押すと音の間が開いてしまいます。それで間を開けずスラーで弾くためには別の指を使う必要があります。

もともと押さえているボタンの、

上(演奏時は前方)のボタンを続けて押さえる時は番号が1つ少ない指で、

下(演奏時後方)のボタンを押さえる時は番号が1つ多い指で

押さえます。例えば2指でドを押さえた後、上のボタンのソをスラーで弾くのには1指を使います。また、3指でドを押さえていれば、下のファは4指(小指)で押さえます。上下5度だけでなく、9度(上下の2つ目)なども同じです。

普段1列目は1指で弾きますが、「同列をスラーで」演奏する時は1列目も2指で弾く必要があります。(ソ、ド、ファの階名はあくまで例です。)

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同列替え指

ボタンの位置によって程度は変わりますが、手首から先の角度が変わり、小指も指掛けから一時的に離れる場合があります。

 

左右、2、3列目を弾いてみます。

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同列上下1

Cメジャーの全ての5度でやってみます。

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同列上下2

音階練習の中に5度の跳躍を入れてみます。

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音階練習9

 

今後、派生音(L1やL4の音)を使用することが多くなります。そうなると同列ではなく、L2と1またはL3と4のようにボタン同士の角度が変わることが多くなり、そうなると必ずしもボタンは5度間隔ではないし、またこの基本の指使いでは弾けなくなる場合もでてきます。その場合は弾ける指で弾く、という元も子もないことしか言えません。

 

最後に、ボタン1列目を中指で弾く場合の練習を、既出のFメジャーの練習を使ってやってみます。この指使いはあくまで練習のためのものです。

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b♭まみれ-中指

 

左手の1列目(L1)はまだ出てきていないので、出てきた時にまた練習します。