外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習54-伴奏付きオクラホマミクサーの一部とスタッカート ーこのブロックの終わり

複旋律の準備

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伴奏準備EHm

 

オクラホマミクサー

伴奏付きオクラホマミクサーのマイナーの部分です。

下の楽譜は1段目がメロディーと伴奏全体で符幹(音符の棒)が上を向いている音符が旋律声部(メロディーライン)で、下を向いているものが伴奏声部(ここではベースライン)です。2段目は右手で弾く音を書いています。3段目は左手です。

⊓∨記号は⊓が蛇腹を引っ張る(広げる)、∨が蛇腹を押す(縮める)記号です。3小節目のsimileは同様に蛇腹使いを続けるということです。

前出のオクラホマミクサーの楽譜とはキー以外にも違いがあります。

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オクラホマミクサー1

 

続く4小節。4小節目はスラーのために4拍を∨で弾きたいので、直前の3小節目は4拍とも⊓にします。

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オクラホマミクサー2

 

ここは特に問題ないところです。2小節目1、2拍目のベースは4指での連打を避けるため指替えです。

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オクラホマミクサー3

 

※1 -1小節目の3拍目は調性上d#で楽譜にもそう書かれます(1段目)が、弾きにくいため左側のe♭(3段目)で弾きます。

※2 -4小節目の4拍目も同じく、本来a#と書かれる音ですが(1段目)弾きやすさからb♭として弾きます(2段目)。

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オクラホマミクサー4

スタッカートについて

下の図は時間に沿って音量がどのように変化するかを図形にしたものです。(いわゆるエンペローブ)

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スタッカート

ベースラインをウッドベースなどで弾いた場合はア、蛇腹を一定の速度で動かし、ボタンだけでスタッカートを表現しようとするとイのようになるかと思います。 

特に伴奏で低音の場合、イの方法は暑苦しくメロディーの邪魔になる場合が多く、このオクラホマミクサーの伴奏でもやはりアのようなスタッカートでベースラインが弾ければ理想的です。

コンサーティーナでも蛇腹を動かす速度によって音量を変化させればアのように弾くことは可能です。ただ、伴奏だけを演奏するなら良いのですが、メロディーと一緒に弾く場合は蛇腹をベースラインの都合で動かすことはできないため、この辺は諦めるしかないかもしれません。

低音のボタンをゆっくり離すことである程度イに近づくかもしれません。これは未来の課題としておきます。

 

以上で全てのボタンを使用した、調別に見た練習を終わりにします。今後は補遺としていくつかやり残した物を不定期ににでもアップしていこうと考えています。

そして、次に本来の目的であるコンサーティーナで日本音楽を演奏するシリーズ「邦楽コンサーティーナ」へ進みます。