外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

改造エスラジ4-消音器

消音器、いわゆるミュートは色々な楽器に使われる音量を小さくするための備品で、エスラジ自体の改造と言うわけではありませんが、テーマが煩雑になるのも避けたいのでここに書きます。

エスラジは擦弦楽器なのでバイオリンなどの西洋楽器のミュートが使えるかと思いました。下の写真のような物です。

バイオリンのミュート

形は色々ありますが、駒に差して使うものが一般的だと思います。ですが、エスラジの場合は駒に共鳴弦が入っているためにミュートを深く入れることができません。

それでボディーと駒の間に板のようなものを挟んで消音しようと考えました。

最初はプラスティックの板を入れてみましたが、効果があまり出ません。ミュートがボディと接している事以外に、バイオリンなどの場合もそうであるように消音には重さが必要なようです。なので今度は鉄の板を使おうと思いつきました。実際にはホームセンターで建物の鉄骨のようなものを買って細工をしました。

自作ミュート

これはかなりの重さがあります。ですが19本の弦に抑えられて微動だにしません。

自作ミュート2

自作ミュート3

左右の端のガムテープは弓が滑り込まないように貼ったものです。
期待通り効果は充分あります。ですが、ミュートなしの普段の状態だと弦の圧力で駒がボディにかなり沈み込みますが、このミュートをつけるとそれがないので弦高はだいぶ高くなります。特に高いポジションでは演奏した感じが結構違ってきます。練習に支障は無いのですが、本番の前にはミュートを外して感をもどす期間が必要です。
それと、着脱時には19本の弦をかなり緩める必要があります。バイオリンのそれと比べると結構手間がかかります。

ちなみに他にも色々試しましたが、このミュートより消音効果は劣りますが、取り付けが簡単で扱いやすいのがハンコを押す時に使う下敷きでした。