外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の音階とインドのラーガ比較1-伝統音階

ここでは各音列内の、おおよその音高要素のみ*1を比較します。 インドのラーガは音高、中心となる音、音の動き、ムード、演奏される時間帯や季節、エピソードなどを包括する旋律概念で、簡単に「音階」と呼べるようなものではありませんが、ここでは音高要素…

音楽にジャンルはない?音楽と楽器

音楽にジャンルは無い? たまに「音楽は何でも好き」と言う人がいます。そんな言葉を聞くと「好きなタブラ(インド打楽器)奏者は?」とか「常磐津と新内どっちが好き?」とか聞きたくなります。もちろん、こんな質問は大抵の場合単なる意地悪です。聞きたく…

改造エスラジ1 -穴

バイオリンにはf字孔、ギターにはサウンド ホールという穴が空いています。二胡は裏が透かし彫りになっていてやはり外気とつながっています。 しかし日本の胡弓やエスラジには基本的に穴は無く、外気とつながってはいません。 「音が大きくなる」「音の抜け…

改造エスラジ2 -共鳴弦1

エスラジはインド楽器なので、当然インド音楽を演奏しやすいようにできています。 また、同じような目的のために作られている他の同類の楽器、例えばディルルバやサーランギと比べて、大きく機能が違うと言うこともありません。 しかし、本来の用途でない音…