竹田の子守唄」の別の編曲を弾いてみたいと思います。
輪唱の形で高い旋律が1小節遅れでついていきます。ただし後発の旋律は5度高い同型で、4小節目はA民謡音階の下行型とも解釈できますし、2〜5小節はE民謡音階とも解釈できます。そして6小節目からはオクターブになっています。
これだけ2つの旋律が動くと、今の私にはかなり大変です。
1段目は上の譜面と同じ。2段目は右手の、3段目は左手の担当する音です。
竹田の子守唄」の別の編曲を弾いてみたいと思います。
輪唱の形で高い旋律が1小節遅れでついていきます。ただし後発の旋律は5度高い同型で、4小節目はA民謡音階の下行型とも解釈できますし、2〜5小節はE民謡音階とも解釈できます。そして6小節目からはオクターブになっています。
これだけ2つの旋律が動くと、今の私にはかなり大変です。
1段目は上の譜面と同じ。2段目は右手の、3段目は左手の担当する音です。
「竹田の子守唄」に伴奏を付けなす。
ここでは島田式による4度和音を想定します。下の譜面の1段目が旋律、2段目が和音です。
和音は基本形で書きました。*1上にある記号はコードネーム、下の記号は機能名です。このシリーズでは理論面はあまり深入りしません。
ですが一箇所だけ言うと3小節目は旋律がA民謡音階なのに対して和音はA都節音階を使いました。
旋律にある×印は和音外の音であることの印です。
2段目の和音から簡単な副旋律を作ります。それが3段目です。
音はこんな風になります。(機械演奏)
伴奏付き旋律の練習のため要素を分解してみます。
下の楽譜は1段目がメロディーと伴奏で符幹(音符の棒)が上を向いている音符が旋律声部で、下を向いているものが伴奏声部です。2段目は右手で弾く音を書いています。3段目は左手です。音符に付いている数字は指番号です。
ここでは伴奏声部は西洋音楽のベースラインではないので、もっと高い位置に置くこともできます。例では伴奏声部を2オクターブ上げ、主旋律の上に置いています。
いつでもこのように伴奏声部の音域を自由に替えられるわけではありませんが、ここでは音程関係的に支障ありません。
*1:和声の流れではありません。
イングリッシュコンサーティーナで日本音楽を演奏する。というシリーズです。
A民謡音階を練習します。下の図は使用するボタンです。赤丸は主音で青丸は核2音です。核2音は主音に次いで重要な音です。*1
この音階を五線譜で書くと次のようになります。私のコンサーティーナでは、このオクターブ上と2オクターブ上の音域で弾くことができます。
「竹田の子守唄」を弾きます。この曲は昭和のフォークソングとして流行り有名になりましたが、その原曲の民謡です。
youtubeから原曲部分だけを再生するようにしています。
日本の伝統音楽に「こぶし」(メリスマ)はつきものです。このこぶしはほぼ小音符で書いていくつもりですが、判別が難しい場合もあるので必ずとは言えません。
演奏方法としては、基本的にこぶしはレガートで一繋がりに弾きます。また多くの場合音量は比較的小さくなるので、蛇腹使いにも工夫が必要です。例えば曲例1小節目の最後のcは2小節目最初のcより小さく弾きますが、これは小節頭で蛇腹を返すことで表現できます。それに続くこぶし(小音符)aは蛇腹をゆっくり動かすことで音量を下げ、続く2拍目のaはスピードを戻し、音量も旋律(本音符)のそれに戻します。当然こぶしが終わった瞬間アクセントがついたようにならないようにします。
*1:このシリーズでは理論はあまり書かないつもりです。くわしくは「島田式における即興の技術」または「島田式」を参照してください。
今すべてを練習する、という必要はありませんが、複旋律の練習として有益だと思いますので必要な時や日頃の練習用に掲載します。
音域の関係で今まで練習した調の一部しかありません。
Gメジャー
Gマイナー
Aメジャー
Aマイナー
B♭メジャー
Cメジャー
Cマイナー
伴奏付きオクラホマミクサーのマイナーの部分です。
下の楽譜は1段目がメロディーと伴奏全体で符幹(音符の棒)が上を向いている音符が旋律声部(メロディーライン)で、下を向いているものが伴奏声部(ここではベースライン)です。2段目は右手で弾く音を書いています。3段目は左手です。
⊓∨記号は⊓が蛇腹を引っ張る(広げる)、∨が蛇腹を押す(縮める)記号です。3小節目のsimileは同様に蛇腹使いを続けるということです。
前出のオクラホマミクサーの楽譜とはキー以外にも違いがあります。
続く4小節。4小節目はスラーのために4拍を∨で弾きたいので、直前の3小節目は4拍とも⊓にします。
ここは特に問題ないところです。2小節目1、2拍目のベースは4指での連打を避けるため指替えです。
※1 -1小節目の3拍目は調性上d#で楽譜にもそう書かれます(1段目)が、弾きにくいため左側のe♭(3段目)で弾きます。
※2 -4小節目の4拍目も同じく、本来a#と書かれる音ですが(1段目)弾きやすさからb♭として弾きます(2段目)。
下の図は時間に沿って音量がどのように変化するかを図形にしたものです。(いわゆるエンペローブ)
ベースラインをウッドベースなどで弾いた場合はア、蛇腹を一定の速度で動かし、ボタンだけでスタッカートを表現しようとするとイのようになるかと思います。
特に伴奏で低音の場合、イの方法は暑苦しくメロディーの邪魔になる場合が多く、このオクラホマミクサーの伴奏でもやはりアのようなスタッカートでベースラインが弾ければ理想的です。
コンサーティーナでも蛇腹を動かす速度によって音量を変化させればアのように弾くことは可能です。ただ、伴奏だけを演奏するなら良いのですが、メロディーと一緒に弾く場合は蛇腹をベースラインの都合で動かすことはできないため、この辺は諦めるしかないかもしれません。
低音のボタンをゆっくり離すことである程度イに近づくかもしれません。これは未来の課題としておきます。
以上で全てのボタンを使用した、調別に見た練習を終わりにします。今後は補遺としていくつかやり残した物を不定期ににでもアップしていこうと考えています。
そして、次に本来の目的であるコンサーティーナで日本音楽を演奏するシリーズ「邦楽コンサーティーナ」へ進みます。
Eハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)のボタン配置です。全てすでに扱ったボタンで、Gメジャーのdに♯が付いたものと同じです。黄色丸がそのd#、赤丸が主音です。小さい字のE♭はD#の異名同音です。
e4〜e5は第2、e5〜e6は第1ポジションで取ります。
片側でeから上のオクターブ内のボタンはEmM7と同じ音(ミ、ソ、シ、レ#)、になります。
片側でeから下のオクターブ内のボタンはF#m7-5と同じ音(ファ#、ラ、ド、ミ)、になります。
2オクターブのEハーモニックマイナースケール
練習曲は主に左手のためのものです。オクターブ上なら右手が主になります。
aを中心にした練習です。
新しい音階練習を2つ。
今までの基準音にeを加えた物です。Gドリアと同じ音になります。
Aハーモニックマイナーのボタンを上に数えた場合の音程です。上下左右は逆でも成り立ちます。
主音aを保続音*1としてAmM7,Bm7-5の分散和音を弾きます。上の数字は指番号で3小節目の赤い数字2は5度上のaと同じ指で押さえます。下の数字は両声部の音程です。この音域では左手で弾きますが、4小節目のg#は右手のa♭でも代用できます。
オクターブ高い場合は右手で弾くことになります。
下の楽譜は1段目がメロディーと伴奏全体で符幹(音符の棒)が上を向いている音符が旋律声部(メロディーライン)で、下を向いているものが伴奏声部(ここではベースライン)です。2段目は右手で弾く音を書いています。3段目は左手です。
⊓∨記号は⊓が蛇腹を引っ張る(広げる)、∨が蛇腹を押す(縮める)記号です。
前出のトロイカの楽譜とはキー以外にリズムにも違いがあります。ベースはスタッカートですので弾きやすいです。
1小節目の右手の1拍目aは直前のeを2指で取ったため、3拍目で2指に替えたのは4拍目のg#を3指で取るためです。
5小節目の4拍目左手はc#を1指で取るのは私には結構難しいです。ただ、そうしないとメロディーのa-f が繋がらないので頑張るしかありません。無理な場合はc#を3指で取り、a-f を犠牲にするしかありません。
最後のAmの和音は右手2指でaとeの両方を押さえます。
*1:和音とは関係なく伸ばされた音