外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

日本伝統音楽

邦楽コンサーティーナ3-竹田の子守唄 伴奏付き2

竹田の子守唄」の別の編曲を弾いてみたいと思います。 輪唱の形で高い旋律が1小節遅れでついていきます。ただし後発の旋律は5度高い同型で、4小節目はA民謡音階の下行型とも解釈できますし、2〜5小節はE民謡音階とも解釈できます。そして6小節目からはオクタ…

邦楽コンサーティーナ1-A民謡音階

イングリッシュコンサーティーナ初心者の私が邦楽(日本音楽)を演奏するための練習を記録します。

島田式における即興の技術-序

新しい日本音階による即興演奏の方法をメソッドとして書いていきたいと思います。 島田式は日本音階による和声を考えた自作理論です。この「島田式における即興」では小泉理論に従い、4つの基本音階、民謡音階、律音階、都節音階、琉球音階により、4度和音に…

目数の提案-5音音階の取り扱い

このブログではなるべく簡単に理解してもらえるように書いていこうと思っているのですが、今回は特に非西洋音楽に興味のある西洋音楽方面の方に読んでいただきたい記事で、邦楽方面の方にはそれほど必要性がないかもしれません。しかもやや込み入った理屈の…

日本の音階とインドのラーガ比較3-核音

西洋音楽では、同じ音列でも主音が違えば違う表情(長調・短調)を持つ。つまり並行調ですね。 並行調 もっと言えば、主音だけでなく属音(完全5度音)も違い、それによってメロディーも変わります。 これと同じようなものが日本伝統音楽にもあるかと言えば…

日本の音階とインドのラーガ比較2-異向型

西洋音楽(の調性音楽)では短調に3種類の音階がある、と説明されたと思います。この中に旋律的短音階がありますが、メロディーが上がる(上行)時と下がる時(下行)では使われる音が変わります。 旋律的短音階 下がる時の自然的短音階に比べ、上がる時は6…

日本の音階とインドのラーガ比較1-伝統音階

ここでは各音列内の、おおよその音高要素のみ*1を比較します。 インドのラーガは音高、中心となる音、音の動き、ムード、演奏される時間帯や季節、エピソードなどを包括する旋律概念で、簡単に「音階」と呼べるようなものではありませんが、ここでは音高要素…

音楽にジャンルはない?音楽と楽器

音楽にジャンルは無い? たまに「音楽は何でも好き」と言う人がいます。そんな言葉を聞くと「好きなタブラ(インド打楽器)奏者は?」とか「常磐津と新内どっちが好き?」とか聞きたくなります。もちろん、こんな質問は大抵の場合単なる意地悪です。聞きたく…