外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

島田式における即興の技術-都2、都節4度和音

音を5つ4度で重ねると日本音階の基本形5音すべてがあらわれます。島田式ではこれを3つの構成音による3つの和音にわけます。これらの和音は4度で構成された4度和音ですが、目数で見ると3目の音程でできています。*1 各和音の構成音は基本の形で上から…

島田式における即興の技術-目次

✳︎この記事は目次としてリンクをつけていきますが、随時公開する予定なのでしばらくは不完全な形になっていることをご了承ください。 0、序 日本音階 1、音階とその練習 民謡音階 琉球音階 律音階 都節音階 2、4度和音 民謡音階 琉球音階 律音階 都節音階 3…

島田式における即興の技術-都1、都節音階とその音階練習

小泉理論では日本伝統音階には核となる音が2つあり、一つは主音、もう一つは核音と呼ばれます。それ以外の間にある音は中間音と呼びます。島田式では主音=核1、核音=核2と言いますが、もう一つ場面に応じて核音としても中間音としても機能する音があり、こ…

島田式における即興の技術-律6、異向形導音

律音階の異向形導音の使い方について解説します。 旋律としてのみの異向形導音 和音の中での異向形導音 似かよった調 和音の連結 旋律としてのみの異向形導音 日本伝統音楽では和音を使わないため、旋律としてだけを考えれば良いわけです。島田式でもこの要…

島田式における即興の技術-律5、フレーズ2

フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は民P2から読み始ると良いでしょう。 偶数フレーズ 前項で「等しい長さの音が偶数個(2x)順次(となりの高さの音に)進行し、なおかつそれに続く解決音(+1)がオ…

島田式における即興の技術-律4、P1反行形

前項でやった律フレーズ1です。 奇数偶数フレーズとも音程を上下反対にした反行形でもその性質は変わりません。 律P1を上下反対にすると以下のようになります。 反行形:ド、ラ、ソ、ラ、ド、レ、ド、ラ、|ドまたはソ 7音音階用である五線譜に書くと見た目…

島田式における即興の技術-律3、フレーズ1

このシリーズの序で示した内容にそって、民謡フレーズとその応用について書きます。 フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は「解決音」から読み始ると良いでしょう。 奇数フレーズと偶数フレーズ この記…

島田式における即興の技術-律2、律4度和音

音を5つ4度で重ねると日本音階の基本形5音すべてがあらわれます。島田式ではこれを3つの構成音による3つの和音にわけます。これらの和音は4度で構成された4度和音ですが、目数で見ると3目の音程でできています。*1 各和音の構成音は基本の形で上から…

島田式における即興の技術-律1、律音階とその音階練習

音階はその構成音が同じでも中心となる音が違えば別の音階となります。小泉理論では日本伝統音階には核となる音が2つあり、一つは主音、もう一つは核音と呼ばれます。それ以外の間にある音は中間音と呼びます。島田式では主音=核1、核音=核2と言いますが、…

島田式における即興の技術-琉6、異向形導音

琉球音階の異向形導音の使い方について解説します。 旋律としてのみの異向形導音 日本伝統音楽では和音を使わないため、旋律としてだけを考えれば良いわけです。島田式でもこの要素を最大限生かしたいと考えています。 アのように本来の中間音の長3度音(ミ…

島田式における即興の技術-琉5、フレーズ2

フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は琉P2から読み始ると良いでしょう。 偶数フレーズ 前項で「等しい長さの音が偶数個(2x)順次(となりの高さの音に)進行し、なおかつそれに続く解決音(+1)がオ…

島田式における即興の技術-琉4、P1反行形

前項でやった琉球フレーズ1です。 奇数偶数フレーズとも音程を上下反対にした反行形でもその性質は変わりません。 琉P1を上下反対にすると以下のようになります。 反行形: ド、シ、ソ、シ、ド、ミ、ド、シ、|ドまたはソ ド、シ、ソ、シ、ド、レ、ド、シ、…

島田式における即興の技術-音階別リンク

このページは各音階についてのリンク集です。 民謡音階 琉球音階 律音階 都節音階 目次

島田式における即興の技術-民3、フレーズ1

このシリーズの序で示した内容にそって、民謡フレーズとその応用について書きます。 フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は「解決音」から読み始ると良いでしょう。 奇数フレーズと偶数フレーズ この記…

島田式における即興の技術-琉2、琉球4度和音

音を5つ4度で重ねると日本音階の基本形5音すべてがあらわれます。島田式ではこれを3つの構成音による3つの和音にわけます。これらの和音は4度で構成された4度和音ですが、目数で見ると3目の音程でできています。*1 各和音の構成音は基本の形で上から…

島田式における即興の技術-琉1、琉球音階とその音階練習

小泉理論では日本伝統音階には核となる音が2つあり、一つは主音、もう一つは核音と呼ばれます。それ以外の間にある音は中間音と呼びます。島田式では主音=核1、核音=核2と言いますが、もう一つ場面に応じて核音としても中間音としても機能する音があり、こ…

島田式における即興の技術-民6、異向形導音

民謡音階の異向形導音の使い方について解説します。 旋律としてのみの異向形導音 和音の中での異向形導音 似かよった調 和音の連結 旋律としてのみの異向形導音 日本伝統音楽では和音を使わないため、旋律としてだけを考えれば良いわけです。島田式でもこの…

欧米音楽での5音音階-音階索引

5音音階 索引 音階 主音 音階 主音 に ニロ抜き長音階 C ○ め メイジャーペンタトニックスケール C ニロ抜き短音階 C ○ よ ヨナ抜き長音階 C ま マイナーペンタトニックスケール E ○ C A ヨナ抜き短音階 C み 民謡音階 E ○ C A り 律音階 C ○ 都節音階 E ○ …

島田式における即興の技術-フレーズ3

フレーズP3:1215 1451 |2/5 反1512 1321 |2/5(目数) これは偶数フレーズですが、もう一つの特徴は開始音と最終音が同度であることで、こういうフレーズは上下に2メで解決できます。即興的に目的音に解決させる時便利です。また開始音が和音構成音ならば最…

島田式における即興の技術-フレーズの変形

すでに反行形を紹介していますが、その他のフレーズのバリエーションを作る方法のいくつかを考えてみます。 最初の学習段階では1つ1つのフレーズに時間をかけて習熟する必要があるため、この項は飛ばしてもかまいません。これまでのフレーズを十分練習し、新…

島田式における即興の技術-民5、フレーズ2

フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は民P2から読み始ると良いでしょう。 偶数フレーズ 前項で「等しい長さの音が偶数個(2x)順次(となりの高さの音に)進行し、なおかつそれに続く解決音(+1)がオ…

島田式における即興の技術-民4、P1反行形

民謡フレーズ1 奇数偶数フレーズとも音程を上下反対にした反行形でもその性質は変わりません。 民P1を上下反対にすると以下のようになります。 反行形:ド、シ♭、ソ、シ♭、ド、ミ♭、ド、シ♭、|ドまたはソ 7音音階用である五線譜に書くと見た目が綺麗な反行…

島田式における即興の技術-琉3、フレーズ1

このシリーズの序で示した内容にそって、琉球フレーズとその応用について書きます。 フレーズの自作や作曲に役立てられるように理論面も書きましたが、実践を先にしたいという方は「解決音」から読み始ると良いでしょう。 奇数フレーズと偶数フレーズ この記…