イングリッシュコンサーティーナで日本音楽を演奏する。というシリーズです。
A民謡音階を練習します。下の図は使用するボタンです。赤丸は主音で青丸は核2音です。核2音は主音に次いで重要な音です。*1
この音階を五線譜で書くと次のようになります。私のコンサーティーナでは、このオクターブ上と2オクターブ上の音域で弾くことができます。
「竹田の子守唄」を弾きます。この曲は昭和のフォークソングとして流行り有名になりましたが、その原曲の民謡です。
youtubeから原曲部分だけを再生するようにしています。
こぶし
日本の伝統音楽に「こぶし」(メリスマ)はつきものです。このこぶしはほぼ小音符で書いていくつもりですが、判別が難しい場合もあるので必ずとは言えません。
演奏方法としては、基本的にこぶしはレガートで一繋がりに弾きます。また多くの場合音量は比較的小さくなるので、蛇腹使いにも工夫が必要です。例えば曲例1小節目の最後のcは2小節目最初のcより小さく弾きますが、これは小節頭で蛇腹を返すことで表現できます。それに続くこぶし(小音符)aは蛇腹をゆっくり動かすことで音量を下げ、続く2拍目のaはスピードを戻し、音量も旋律(本音符)のそれに戻します。当然こぶしが終わった瞬間アクセントがついたようにならないようにします。
*1:このシリーズでは理論はあまり書かないつもりです。くわしくは「島田式における即興の技術」または「島田式」を参照してください。