外縁の響

音楽のガイエン、そしてゲエンとしての響

イングリッシュコンサーティーナの練習43-伴奏付き子守唄E♭メジャー

いよいよメロディーに伴奏を付けたものを練習します。

伴奏と言っても色々なものが付けられるわけですが、ここでは音楽的というより学習としてこの段階に相応しいものを練習します。具体的には簡単でしかも和音を表現できるもの、ということでベースラインのようなものを付けます。

下の楽譜は1段目がメロディーと伴奏全体で符幹(音符の棒)が上を向いている音符が旋律声部(メロディーライン)で、下を向いているものが伴奏声部(ここではベースライン)です。2段目は右手で弾く音を書いています。3段目は左手です。五線譜の間と線で分かれていますね。

練習は少しずつ、2小節とか4小節ずつやります。といっても実際はその小節の1拍前から、とか次の小節の頭まで、のように被るように練習します。譜例は1〜4小節目です。

ちなみに、この曲はアウフタクトがあり最初の小節は1拍しかない不完全小節なので小節数としては数えません。1段目の上に小さいアンダーラインのある数字が小節番号です。

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子守唄E♭-1

練習の仕方としてはまず、①1段目を見て旋律声部だけを覚えます。指使いは2、3段目のものを使います。②1段目を見て伴奏声部だけを覚えます。指使いは2、3段目のものを使います。③2段目、右手だけを弾きます。④左手だけを弾きます。⑤右と左を合わせて弾きます。

伴奏声部が1小節ずつ弾き直しですから蛇腹は小節ごとに返します。が、最初からは無理なのでとりあえず伴奏声部は切れても良いことにします。

 

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子守唄伴奏E♭2

5小節目の2拍目はa♭の弾き直しなので2拍目直前には3指を一旦離さなければなりません。しかし1拍目cはスラーが付いているのでこの時も1指は離さないようにしなければなりません。

 

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子守唄伴奏E♭3

旋律と伴奏の音域が1オクターブ以上離れてきます。これによって音量バランスが悪くなりますが、今はそのままにして練習します。解決方法は次のページで考えます。

 

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子守唄伴奏E♭4

 

つなぎ目を練習し、4小節から8小節、12小節と伸ばしていきます。全体をつなげて最初の手順を繰り返します。つまり、①1段目を見て旋律声部だけを覚えます。指使いは2、3段目のものを使います。②1段目を見て伴奏声部だけを覚えます。指使いは2、3段目のものを使います。③2段目、右手だけを弾きます。④左手だけを弾きます。⑤右と左を合わせて弾きます。そして全体を完成させます。

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子守唄E♭2-1

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子守唄E♭2-2


目指すところはメロディーがわかっていれば伴奏を付けた形で演奏できる、つまりピアノでできることはイングリッシュコンサーティーナでもできる、といった路線です。しかしかなり慣れないとできそうにありません。少なくともピアノでやるよりはかなり難しそうです。まずは譜面を書き、分解して練習し、慣れたら分解せずに、もっと慣れたら譜面を書かずに直接弾けたらいいなと思っています。