言うまでもないことですが、既習の8音フレーズは分解して使うこともできます。
ここではまずP1、P2を4音づつに分解してみましょう。
4音フレーズであっても奇数偶数の別があります。ここには出ていませんが、もし偶数4音+偶数4音の8音フレーズがあれば結果奇数フレーズとなります。また、これらフレーズの反行形も奇数偶数は同じになります。
上の譜例の最後、P2の後半に着目してみると、解決音は5メになっています。この音は転回すると2メとなり実際は奇数目であっても実質偶数目に解決したのと同じことになります。
この、同方向に4音続けたフレーズは意図的に目的の音に達するのに便利です。
例えば目的音を主音=主和音中音とした場合、上からでも下からでも2目になる音を開始音として主音方向に2目進めば主音に達するわけですが、この主音と逆方向に5目進むことでもオクターブ違う主音に達することができます。これはどの音階でも言えることです。
既習のP2では4目に進むパターンでさらに同方向に1音足して解決音とオクターブを作ります。
4音フレーズは特に番号をつけませんが、時にはむしろ短い方が使い勝手が良い場合もあります。